
愛犬の写真撮影にちょっとアドバイス
- 日頃撮影の現場にいると、御自分の愛犬の写真が上手に撮れないとかどうしたら愛犬の走っている写真が上手に撮れるのかとか質問されることがあります。一応プロとしてちょっとだけのアドバイスです。
みなさんの大切な愛犬の写真が少しでも思い出に残るよい写真になる手助けになれば幸いです。
- ポイント1被写体が引き立つように撮ろう
カメラのモードを絞り優先にして絞りを一番開けた状態でワンちゃん の目にピントを合わせますこの時ピントの合う範囲が非常に少ないのでなるべくワンちゃんが動かないようになにかに集中させたりすると良いでしょう。
このように撮影することによって、プロが撮影するようなふわっとした綺麗な写真が撮れます。ただし上記のことは一眼レフカメラでのみ効果があるので、コンパクトカメラなどで撮影する場合はなるべく被写体の後ろにものがあまりない状態で撮影しましょう。
そうすることで、より被写体が強調されます。また動物の集中力はせいぜい10分から20分が限界。ワンちゃんが飽きないように途中で遊んだりして機嫌がいいうちに素早く撮影しましょう。又どうしてもワンちゃんが動いてしまうようでしたら 寝てから撮影するのもひとつの手だと思います。
- ポイント2流し撮りで撮影するには。
写真というとなるべくうごかない、静止画像を想像しますが流し撮りという方法で 意図的にカメラを動かすことによって被写体の動感をリアルに演出ができます。この撮り方はドックスポーツの写真にも有効です。この時は脇を閉めて被写体を画面の中心においた状態で被写体の動きにあわせてカメラをふります、カメラの撮影モードををシャッタースピード優先にして動きの早い場合は1/60sec~1/125secぐらいに又動きの遅い場合は1/15sec~1/30secぐらいで良いと思います。この撮影でうまく撮影するには練習しかありません。
何度も撮影して行く内にどんどんうまくなりますのでぜひチャレンジして下さい。
- ポイント3ストロボを使用するときの注意
夜に写真を撮ったらワンちゃんの目が赤くなってしまいました、どうしたら赤くならないように撮影できますかという質問をよく聞きますが、ほとんどのカメラに赤目防止モード(プリフラッシュモード)がついていると思います。これを使えばだいたいは解消すると思います。
そもそもなぜ目が赤くなって光るかというと、周りが暗い状態のため目のどう孔が開いている時に、レンズの近くからストロボを光らせて、ワンちゃんがカメラの方を見ていてた時にだけ目が光って見えます。
つまりこれらの条件が一つでもはずれれば目が光るということはなくなります、ストロボはカメラにくっついている場合は動かせないので周りを明るくするか目のどう孔を閉じるようにストロボをプリフラッシュさせるかワンちゃんがカメラの方を見てない時に撮影すればだいたいは赤くならずに撮影できると思います。
- ポイント4日中シンクロのすすめ
ストロボというと周りが暗い時に使用するものだと思っている人も多いようです、実は昼間に使うことによってより綺麗な写真が撮影できます。一般的には逆光の時に使用すると書いてありますが、実はそれ以外の時でもこうかがあるのです。
天気の良い日は陰影が強すぎる場合があります。このような強い影を弱めるのにストロボは効果的なのです。私はふだん屋外でスナップを撮影する時などはストロボをつけっぱなしです。
皆さんも天気の良い屋外でワンちゃんを撮影するときはストロボを常に強制発光モードにして撮影して見ませんか。そうすることによって影が柔らかくなるのはもちろん、目にキャッチライト(目に光が写り込むこと)が入って表情もいきいきして毛の質感もでて綺麗な写真の仕上がりになると思います。ただし電池の消耗は激しくなります。
又よくある質問に下記のような物があります。
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Q1 ピンボケ写真になりやすい!
Q2 愛犬のかわいいシーンの写真が撮れない!
Q3 一眼レフカメラとコンパクトカメラどちらを買うとよいのか?
Q4 カメラは画素数が多いほうがいいのですか?
A1:ピンボケより手振れに気をつけよう。
手ぶれの場合は写真のどこを見てもぼけて見えます、ピンボケはたいていは画面のどこかにシャープな部分があるものです、 今のオートフォーカスはかなり優秀なのできちんとカメラを使っていればピントは合いますしかしいくらカメラが優れていても フォーカスが合う前にシャッターを押したりワンちゃんを大きく撮影しようとしてピントの合う範囲を超えてしまったりするとピントは 合いませんので気をつけて下さい。手ブレはチャント脇をしめてカメラをきちんと持つことによってだいぶ解消できると思いますが、 撮影するときにはワンちゃんの動きに惑わされてむやみにカメラを動かすと手ブレの理由になりますのできをつけて下さい。
A2:かわいいシーンが撮りたければシャッターチャンスをのがさない
どんな時も写真が撮れる状態でいることがよい写真を撮る一番の近道ですどんなに良いシーンに出会ってもその時シャッターが きれなくては意味がありません、カメラのスイッチをいれてそれからモード設定などしていたら良いシーンも逃げてしまいます。 写真を撮ると決めたら常にすぐ撮影できる準備をして今だと思ったらまずシャッターをきって下さい、それでもまだ余裕があるよう でしたらアングルを変えてみたり露出を変えて撮影するなど自分なりにくふうを加えるのも良いでしょう。 デジタルカメラをお勧めします ペットの写真を撮るのもそうですが、写真の上達は、数を撮ることが一番です。 フィルムを気にしないで撮影できるデジタルカメラなら失敗を恐れず何枚も写真を撮影することができます。、 そして何よりもよい点は、その場で確認ができることです。その場で見て失敗してたら撮り直す、 それを繰り返すことでより写真が上達します。
A3:どんなカメラでもよいと思います
よく一眼レフでないと撮影できないのですかと聞かれますが、あまり関係がありません。 カメラを選ぶ時に何を撮りたいかで決めればよいと思います。 たとえば愛犬が走っている姿を大きく撮影したければ、一眼レフでなければ難しいと思います。 でもかわいい寝顔が撮りたいのであれば、あえて大きな一眼レフで撮らなくても、コンパクトカメラで十分です。 実際ちょっと出かけた時に撮影するのであればコンパクトカメラのほうがずっと便利です。 ちなみに私は仕事以外で一眼レフはつかったことがありません。
A4:画素数にとらわれないで下さい
新しいカメラが出るたびに画素数が上がって今では携帯電話のカメラまで1000万画素を超えています。 よく画素数が大きくないと綺麗な写真が撮れないといいますが、実はあまり関係がありません。 細かいことを言うとむずかしいのでここでは省略しますが、サービスサイズにプリントするのであれば 300万画素もあれば十分ですし。A4サイズくらいであっても600万画素もあれば大丈夫です。 画素数よりシャッターを切ったときのタイムラグや電源を入れた時の起動時間 レンズのよさなどを基準に使いやすいカメラをさがしたほうがよいと思います。 ちなみに私は仕事の撮影でもほとんど600万画素以上使用しません。 以上のようなポイントを頭に入れて撮影して下さい。きっと今までとは違った写真になることでしょう。そしてワンちゃんの動き表情などをじっくり観察して、とにかく写真を一枚でも多く撮ることが、ぼくからの写真を上手に撮る一番の近道だと思います。
以上のようなポイントを頭に入れて撮影して下さい。きっと今までとは違った写真になることでしょう。そしてワンちゃんの動き表情などをじっくり観察して、とにかく写真を一枚でも多く撮ることが、ぼくからの写真を上手に撮る一番の近道だと思います。