
カフェでのマナー
犬と一緒に入れるお店も増えてきました。ドッグカフェ、レストラン、ショッピングモールなど。散歩帰りに愛犬と一緒にお茶や食事を楽しむのもいいでしょうし、お友達同士でミニパーティーをするのも楽しいでしょう。旅先で見つけたレストランも、愛犬連れともなれば格別の思い出をつくることができます。 しかし、楽しむにはそれなりのマナーも必要。思わぬことでお店や他のお客さんに迷惑をかけてしまうこともありますので、最低限、気をつけるべきことは気をつけましょう。
以下の点に気をつけてください
- 1: 基本的なしつけはできていますか?
店内であれテラス席であれ、すぐ隣には別のお客さんがいます。吠えて騒ぐ、店内を汚すなどないように、「スワレ」「フセ」「マテ」といった基本的なしつけはできていることがベストです。たとえ愛犬が吠えたとしても、それを「ヤメ」の一言でやめさせられるように、愛犬をコントロールできるようにしておきましょう。
- 2: 健康管理はできていますか?
- 他の人や犬が集まる場所ですし、その上食べ物を扱うお店です。ノミやダニがついていないか、他の犬にうつるような病気に罹っていないか、体が汚れていないかなど、愛犬の健康管理には気を配りたいものです。また、狂犬病予防接種を始め、ジステンパーや犬パルボウィルス感染症など各種予防ワクチンは接種してありますか? 未接種ですとお店に入れないことがあります。各種予防ワクチンが接種してあることが入店の条件になっているお店も多いですし、愛犬の健康を守るためにも可能な限りは予防ワクチンを接種しておきましょう。
- 3: 発情シーズンは入店を控えましょう
牝犬の場合、発情シーズンは牡犬にとってかなりストレスになりますので、入店は控えたほうがいいでしょう。また、発情シーズンは病気感染の観点からも、旅行などはなるべく見送ったほういいと思います。
- 4: 入店前にはトイレを済ませましょう
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ドッグカフェやレストランなどお店に入る前には、トイレを済ませておきます。牡犬の場合、マーキングが心配なようでしたら、マナーベルトをつけるといいでしょう。
時々、店内でトイレシーツを敷く飼い主さんがいますが、やはり一般のお客さんから見るとあまりいい気持ちはしないものです。
事前にトイレを済ませ、粗相のないようにトイレトレーニングをしておきたいですね。
- 5: 店内ではリードを着用しましょう
店内ではリードをつけるようにしましょう。リードを掛けるフックが用意されているお店が多いですが、他のお客さんの迷惑にならないよう、リードの長さなど調整してください。
中にはノーリードを許可していたり、限られた範囲のみノーリードOKとするお店もありますが、やはりそれは状況次第です。基本は、リード着用です。
- 6: 犬の居場所は足元に
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犬は足元にスワレやフセなどリラックスできる状態で待たせるのが基本ですが、中には椅子に上がることを許可してくれるお店もあります。
そのような場合には、犬用の敷物やカフェマットなどを用意して、その上に犬を座らせるようにしましょう。
くれぐれも、椅子に上がらせてもいいか確認することなく、いきなり座らせてしまうことのないように。
- 7: 人間用の食器から食べ物や水を与えないように
ついつい愛犬にもおすそわけをと思ってしまいますが、人間用の食器から食べ物や水を与えるのは衛生上よくありません。犬に食べ物を与える時には、犬用の食器から与えるようにしましょう。
また、テーブルに足をかけさせるのもタブーです。
よくありがちなのが、小型犬をダッコしている時や椅子に座らせている時に、前足がテーブルにかかってしまうケース。衛生上の問題とは別に、飼い主さんが話に夢中になっていて、愛犬がパクッと盗み食いをしていることに気づかないこともあります。
そのようなことはしないようにしつけをしておくことも大切ですが、自宅で食事をしているのではありません、公共の場であるということを念頭に置いたマナーとエチケットを心がけましょう。
- 8: 抜け毛対策に洋服を
犬を受け入れてくれるお店でわりと耳にするトラブルが、犬の毛が食事の中に入ったという一般のお客さんからのクレームです。
犬が苦手な人からすると、これは大問題となってしまうことがあります。
犬に洋服を着せることについては賛否両論ありますが、換毛期や被毛が抜けやすい犬種などでは、お店に入る時だけ一時的に洋服を着せて抜け毛対策とするのも一つの方法でしょう。
ある程度のマナーが守れてこそ、愛犬連れでの食事が楽しめるというもの。要は、自分がされたくないことを考えればいいのです。愛犬と一緒にいろいろなお店を楽しんでみてください。